韓国ドラマ「半分の半分~声で繋がる愛~」(原題:반의 반/A Piece of Your Mind)を観ました。
一人の女性を想い続ける人工知能プログラマーが音響エンジニアの女性と出会い、互いの心の傷を癒し克服していくヒーリングドラマ。
全16話のところ12話で打ち切り?になったようなので、あまり期待せず見始めたのですが意外にも最初はすぐ入り込めました。
Contents
半分の半分 作品情報
製作国:韓国(tvN)
ジャンル:ラブロマンス、ファンタジー
ユ・ヨルの音楽アルバム」「空港に行く道」
脚本:イ・スクヨン「演出:イ・サンヨプ「ショッピング王ルイ」「知ってるワイフ」
話数:全12話
半分の半分 キャスト
- ムン・ハウォン役(チョン・ヘイン)
- ハン・ソウ役(チェ・スビン)
- ムン・スンホ役(イ・ハナ)
- カン・イヌク役(キム・ソンギュ)
- キム・ジス役(パク・ジュヒョン)
- チョン・ウンジュ役(イ・サンヒ)
半分の半分 あらすじ・予告
人工知能プログラマーのムン・ハウォン(チョン・ヘイン)は対話型のAIを研究中だった。動作テストをしてもなかなかAIが反応せずに悩んでいたある日、ハウォンは閉鎖間近の録音スタジオから流れるある曲を耳にする。それはハウォンが長年片思いしてきたジス(パク・ジュヒョン)との思い出の曲だった。そのスタジオで出会ったのが音響エンジニアのハン・ソウ(チェ・スビン)。その後AIは反応をし始め、ハウォンはAIを完成させる為にジスの「声」が欲しいと思っていた。そしてジスの声の録音をソウに依頼する。
感想(ネタバレなし)
1話を見始めた時には、予想外に面白そうでその雰囲気に引き込まれました。そしてOSTが凄く良い。
繊細なヒーリングドラマという感じで、「天気が良ければ訪ねて行きます」と通ずるものがある。
▲こういう電灯の明かり、相手との距離感など
曲と映像が情緒的で、ノルウェーでの子供時代のシーンとか独特の世界観があり、1話でまだ意味がよく分からないのに何となく涙が出そうになってくるという意味不明な感情が沸き上がってきました(←雰囲気にやられた。本当にOSTが良いのよ~!)
でもね…
そんな雰囲気はとても良いのに、肝心の話の内容が分かりづらい。
意味ありげなシーンが続くものの、何を描こうとしているドラマなのかいまいち掴みどころがない。
そして個人的には2話までは凄く良かったので、そのまま進んで欲しかったのに、話が進むほどに面白くなくなり…見ているこちらは冷めてしまった。
チョン・ヘインもチェ・スビンもとても良かったのに、とにかく脚本がダル過ぎて勿体ない印象。世界観は本当に好きなんだけどな~、惜しい。
同じ脚本家でも「ユ・ヨルの音楽アルバム」はとても良かったのに。
このドラマも映画なら短時間に凝縮されて良かったんじゃないかな?
AIプログラマー ムン・ハウォン
ハウォン役のチョン・ヘイン。
前半はハウォンのジスへの想いが強過ぎて、ジスの声のAIまで作ってしまうという展開はドン引きするものの、私はこのドラマでのチョンヘインの雰囲気が凄く好きでした(特に前半)。口数が少なくクールで笑顔無し。どこか愁いを帯びた表情。
穏やかな役どころという点では今までのヘイン君のイメージと変わらず刺激が無いと言えばそれまでだけど、やっぱりこういう役が似合うから安定して素敵。
音響エンジニア ハン・ソウ
ハウォンに想いを寄せていくハン・ソウを演じるのがチェ・スビン。
スビンちゃんも演技はとても良かったです。
なのですが…チョンヘインと持っている雰囲気が似過ぎていて、恋人というより友達とか兄妹のように見えてしまい、ラブ部分に全くハマれなかったのが残念。
ハウォンの幼馴染 キム・ジス
私がこのドラマで一番良かったのが、このキム・ジスを演じたパク・ジュヒョン。
メッチャ良かった!!
登場シーンは2話ぐらいまでで、その後は回想シーンや声のみなのに、それでも見終わった後に一番印象に残っているのはこのパクジュヒョンです。
私が1話2話にハマったのも、このパクジュヒョンの存在があったから。
表情といい声といい、存在そのものが魅力的。
ジュヒョンちゃんは「人間レッスン」の時も好きだったけど、このドラマでのキム・ジスはそれ以上に魅力的でした。制作の順番は逆ですけど
サブキャラ達
え~っと、キム・ジスよりも本来はこの二人の方がメインキャラなのですが、正直なところこの二人は完全脇役としか感じられなかった…。
とにかくノロノロと話が進むので、後半になりようやくキム・ジスとカン・イヌクの夫婦関係が感じられるシーンがあるので、そこが唯一良かったかな…という程度。
他のキャラも韓ドラにしてはどの人も印象に残らず…ですが、途中から下宿人として登場するイ・ジョンウンさんの演技がやっぱり味があって良かったです。
感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
ズバリ、私はハウォンとジスのドラマにして欲しかった!
それ程2話までの雰囲気が良かったです。
なのにカン・ジスが死んでしまうなんて~!!
1話で心掴まれていたのに突然放置された気分。一気に面白さが失せてしまった…。
3話以降の話がユルユル過ぎる。
2話までのハウォンとジス、二人の切ない表情や儚い雰囲気が良かった。
過去に何があったのか?なぜジスは別の人と結婚したの?ハウォンがAIを作った目的は?
そこにもっと驚くような事実や、深い意味を持たせて欲しかった。
なのに結果、単純にハウォンは振られただけー?
カン・イヌクの些細な嘘でハウォンの母が事故に遭ってしまったという事実も、これだけ引っ張った割には真実が呆気なさ過ぎる。
さらに、あれ程ジスを想っていたのに、あっさりソウを好きになってしまうのも簡単過ぎて…。
あと、私はSFファンタジー好きなので、基本的にロボットやAIが登場するドラマが大好物。
なのに珍しく今回はこのAIがダメでした。
どう見てもガラケーにしか見えないAI。
「キミはロボット」や「愛しのホロ」のような人間の姿をしているAIだったり、この姿でも徐々に感情を持ち始めるという流れならまだ感情移入出来たかも。
でもこのAIは単なる記憶のコピーで、それなのに色々意見を言ったりする事に違和感があり、そもそもこのドラマにAIは必要か?と思えてしまった。
散々文句を言いつつ、一ヶ所だけキュンしたシーン。
▲ハウォンがソウを背後から持ち上げる
こんな事しなさそうなキャラなのでここは良かったー。
半分の半分 OST
※映像には内容が含まれています
ドラマの内容にはハマれなかったけど、OSTがメッチャ好みでした!
Be Your Moon/Lasse Lindh
↑この曲にドハマリ!
ドラマの内容関係なくこの曲が流れるだけでなんか泣ける~!と思ったら歌っているのがLasse Lindhで納得。トッケビで一番好きだったHushを歌っている方ですね。やっぱり好きだわー。
Slowly Fall/ハ・ヒョンサン
Think it’s you/チョン・ジュニル
まとめ
私はこういう繊細な心の動きを描いた映画やドラマが好きなので、好きなジャンルだと思うのですがそれでもイマイチ物足りなさが残ったので、地味なドラマが苦手な方はちょっと無理かも。でもチョンヘインは相変わらず癒しだし、チェスビンは可愛く、個人的にはパクジュヒョンが本当に良いので、一人一人の演技を見るには楽しめそうです。
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