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チューリップ・フィーバー あらすじ感想|フェルメールの絵画の世界観

アメリカ・イギリス合作映画「チューリップ・フィーバー」を観ました。

17世紀のチューリップによるバブル時代のアムステルダムを舞台に、既婚女性と若い画家の恋愛を描いた物語。



チューリップ・フィーバー 作品情報

公開年:2017

製作国:アメリカ・イギリス

ジャンル:歴史、ラブストーリー、ミステリー

監督:ジャスティン・チャドウィック「ブーリン家の姉妹」

脚本:デボラ・モガー、トム・ストッパード「恋におちたシェイクスピア」

上映時間:107分

原作はデボラ・モガーの「チューリップ熱」

チューリップ・フィーバー 予告




チューリップ・フィーバー キャスト

  • ソフィア役(アリシア・ヴィキャンデル)
  • 若い画家 ヤン役(デイン・デハーン)
  • 豪商 コルネリス役(クリストフ・ヴァルツ)
  • メイド マリア役(ホリデイ・グレインジャー)
  • 魚売り青年 ウィレム役(ジャック・オコンネル )

 

チューリップ・フィーバー あらすじ

あらすじ
両親を亡くし修道院で育ったソフィアは、生活の為に親子ほど離れた年齢の豪商、コルネリスと結婚した。二人は愛により結ばれた訳ではなかったが、ソフィアは安定した生活を、コルネリスは若い妻を得る事が出来て互いに満足していた。だが二人は子宝に恵まれずそれだけが悩みだった。そんな時、コルネリスが夫婦の肖像画を描いてもらおうと、若い画家ヤンに依頼する。キャンパスを通して見つめ合うヤンとソフィアは互いに惹かれ合い恋に落ちてしまうが…。




感想(ネタバレなし)

映画「ブーリン家の姉妹」が好きです。

なので同じ監督、さらに主演がアリシア×デインという、こちらも大好きな俳優二人という事で、もっと早く観たいと思いつつ、今頃ようやく観る事が出来ました。

修道院で育ったソフィア

孤児となり修道院で育ったソフィア。貧しさから親子ほど年齢の離れた富豪コルネリスと結婚する。

ソフィアを演じるのがアリシア・ヴィキャンデル

可愛らしさと美しさがある女優で本当に目を奪われます。
「リリーのすべて」でアカデミー賞を受賞していますが、私は「エクス・マキナ」「光をくれた人」のアリシアが印象的です。

本作でもフェルメールの描く女性のような無垢で神秘性を感じさせる女性を自然に演じています。

 

貧しい画家、ヤン

コルネリスとソフィア夫妻の肖像画を描く為に呼ばれたヤン。ソフィアを見た瞬間から恋に落ちる。

ヤンを演じているのがデイン・デハーン

アリシアと並ぶと、完璧過ぎる美男美女ですよね!
最近のデインはややオジサンっぽさが出ていますが、本作の撮影は2014年頃(公開は2017年)なのでこの映像ではまだ若くて28歳ぐらい?
まさしく昔のレオナルド・ディカプリオとそっくりで、こんな画家が登場したらそりゃ好きになります(笑)

「クロニクル」でブレイクしたデインですが、私は「キュア~禁断の隔離病棟~」の時のデインが結構良かったです。

 

フェルメールの絵画そのまま

この映画はフェルメールの絵画から着想を得ている為、その景色や登場人物の衣装など、フェルメールの絵画そのものでとても美しいです。

特に印象的なブルー。

「真珠の耳飾りの少女」をオマージュしたブルーの衣装が映像の中でひと際目を引き、ヤン役のデイン・デハーンの瞳もまたブルーなのが効果的。本作の中で語られる「ブルーが最も高貴」だと言われているフェルメール・ブルーを表現しています。

オランダが舞台のストーリーですが、実際の撮影はイギリスで行われました。

ですが薄暗い部屋、弱い光、チューリップに沸く外の世界との対比など、忠実にフェルメールの世界観が再現されています。

チューリップバブル

このドラマの中軸となっているのがチューリップバブル

珍しい品種のチューリップの球根が高値で売れた時代。
物語の中では、魚売りの青年も球根への投資が成功し、18ギルダーが900ギルダーにまで跳ね上がります。貧乏人にも夢がある投資だったのです。

そんなチューリップバブルと、ソフィアとヤンの恋の行方を上手く絡ませた物語。二人もこのバブルを利用して逃亡する事を考えるのです。

ラブストーリーとミステリー

貧しい女性が生活の為に富豪のオジサンに嫁ぐ…と聞いただけで、このオジサンがとんでもなく意地悪なんだろうなぁ~と想像していました。

が、オジサン(クリストフ)が、意外に良い人なんですよねー。

この映画、登場する他のメインキャストもみんな悪い人がいないので、全くドロドロ感が無いです。

その辺りが想像とは違いました。
さらに単純な純愛ラブストーリーではなく、愛し合った若い二人が逃亡する為に、ある事を企てるのですが、それがまた大胆な作戦で。これが面白かった!

前半のソフィアとヤンが出会い恋に落ちるところまでは王道ラブストーリー的な感じで、美しい二人を堪能できますが、後半はミステリー部分が多くなり、バレそうでバレない!ハラハラドキドキしながら先が気になり退屈しません。

このミステリー部分が無ければただの美しい少し物足りない映画だったかもしれませんが、単純な純愛映画ではないところがこの映画の面白さだと思います。

ただ私はラストに納得出来ませんでしたが…。

本作には、ソフィアとヤンとは別に、魚売り青年とメイドというサイドカップルが登場します。

このサイドカップルもチューリップバブルに翻弄されるのですが、この二人の展開もなかなか見どころでした。

 

感想(ネタバレあり)

↓以下ネタバレあり

良い意味で想像とは違った内容で、二人が出会い恋に落ち、メイドの妊娠をソフィアの妊娠として偽装、チューリップでヤンは一攫千金を狙う…というあたりまではとてもテンポも良く面白かったです。

ただその後。

クリストフに浮気がバレた後の展開に納得出来ず。

普通の展開なら、クリストフが逆上して反撃に出たり、ソフィアとヤンは悲恋で終わると思いますが、クリストフがなぜ身を引くの!?という点。

良い人過ぎて、面白くなくなってしまいました。
さらにさらに、あれだけ情熱的だったソフィアとヤンなのに、ソフィアが突然心が揺れ始めて家に戻ろうとしてしまったり、ラストは二人が再会してやんわりハッピーエンドっぽさがあったりで。

あ~勿体ない!
最初のスピード感やミステリー感はどこへやら。

まとめ

ラストの展開は残念なものの、ラブストーリーとミステリーを上手く組み合わせた点はとても面白い映画だと思います。何よりその映像美と二人の美しさを見るだけでも価値がある
フェルメールの世界観という点では「真珠の耳飾りの少女」には及びませんが、本作も映像美や主演二人の美しさは必見です。

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