韓国ドラマ「悪魔がお前の名前を呼ぶ時」を観ました。
悪魔に魂を売ってしまった作曲家が、悪魔との契約満了を目前に出会った少女との関わりを描いたファンタジードラマ。
Contents
悪魔がお前の名前を呼ぶ時 作品情報
製作:韓国(tvN)
ジャンル:ファンタジー、ミステリー、ヒューマン
脚本:ノ・ヘヨン「帰って来てダーリン!」、コ・ネリ
演出:ミン・ジンギ「サークル~繋がった二つの世界~」
話数:全16話
悪魔がお前の名前を呼ぶ時 キャスト
- ハ・リプ/ソ・ドンチョン役(チョン・ギョンホ)
- モ・テガン/リュ役(パク・ソンウン)
- キム・イギョン/キャリー役(イ・ソル)
- ルカ役(ソン・ガン)
- チ・ソヨン役 ソウルエンタ代表(イエル)
- カンハ役 リプの同居人(オ・ウィシク)
- カン・ピルソン役 テガンの秘書(ユン・ギョンホ)
- コン・スレ役 カフェ店主(キム・ウォネ)
悪魔がお前の名前を呼ぶ時 あらすじ
あらすじ
若いスター作曲家、ハ・リプには秘密があった。それは10年前、悪魔とある契約を交わした事。実は彼は10年前に悪魔に魂を売った対価として、富と成功、若さを手に入れたソ・ドンチョンという名の56歳の無名の歌手だったのだ。
そして10年経った今、悪魔との契約満了の日が近付いた。このまま悪魔に魂を売ってしまいたくないハ・リプは何とか抵抗しようと策を練るが…。
そんな時、一人の女性イギョンと出会い、ハ・リプの味わった富と成功は彼女の才能と人生を奪って得られたものであることを知りジレンマに陥る。
悪魔がお前の名前を呼ぶ時(ネタバレなし)
このドラマ、ずっと観たかったのですが、ようやく視聴完走しました。
悪魔の魂を売ったハ・リプ(ソ・ドンチョン)
10年前に悪魔に魂を売ったスター作曲家ハ・リプ。悪魔との契約により富、成功、若さを手に入れた。実際の姿は56歳(契約時)の無名の歌手ソ・ドンチョンであり、70年代のデュオ「肝と胆」のメンバーだった。
放送時期は逆ですが、前回「賢い医師生活」でのチョン・ギョンホの役にハマれなかったので、本作でもやや不安を抱きつつ視聴しました(^^;)
このロングヘアも最初は馴染めず最近痩せすぎな気もするし、「刑務所のルールブック」ぐらいの見た目が良かったなぁ…なんて思いつつ。
ですが!!!
しばらく見続けていくうちに、やっぱりハマりました!ギョンホssiの魅力、不動です!
とにかくこのドラマ、チョンギョンホの登場シーンが多い!
主演とはいえ、他の登場人物もそれ程多くない事から、ほぼ全話ギョンホssiを観続ける事になります。
それに現在の30代のハ・リプと、過去の本当の姿である56歳のソ・ドンチョンの演じ分けを見られるのも魅力!
そしてそして!!何より歌が最高でした!!!
不運な運命のキム・イギョン(キャリー)
音楽に夢を抱いているが、決して大勢の前で歌う事が出来ない過去を持つ辛い運命のキム・イギョン。彼女は18歳の時に家庭の事情により少年犯になり世間の偏見と誤解の中で生きてきた。そんな中、自分の作曲した曲がハ・リプの名で世に出ている事を知り…
イギョンを演じているのがイ・ソル。
派手さはなく、超美人という程でもなく、普通にいそうな女性という雰囲気ですよね。
その素朴さが不幸な運命のイギョンにハマっていると思うのですが、私は少し物足りなかったかなぁ…。
わりと自分の気持ちを殺して淡々としている役だった事もあり、もう少し感情的なシーンが多くても良かったと思います。
IUがこの役をやっていたらどうなっただろう?なんて少し想像してしまいました。
ただリプとイギョンのデュエットシーンがどれも素敵でした♪
悪魔に取りつかれたモ・テガン
悪魔的演技で有名なトップスター俳優モ・テガン。実は彼は悪魔の取りつかれた状態。ハ・リプと契約を交わした悪魔リュが、モ・テガンの体を借りている。
悪魔ことモ・テガンを演じるのはパク・ソンウン。
本作はほぼロマンスが無いドラマという事もあり、イソルよりもどちらかと言うと、チョンギョンホとパクソンウンのシーンが面白く楽しめました。
パクソンウンとチョンギョンホはライフ・オン・マーズでも共演されていますが、私は断然本作での二人の方が良かったです!
モ・テガン(リュ)は悪魔なのに可愛さが見え隠れし、どこか憎めないキャラ。
徐々に人の感情を学んでいく様子がクスッと笑えます。
好感が持てる脇役達
その他の登場人物はそれ程多くないですが、どのキャラも嫌味がなくて好感が持てます。
それぞれに過去の事情があり、抱える想いがあり…
特に上の2人が癒されるキャラで良かったのですが、ただこの登場人物、絶対必要だった?と思わなくもなく…(笑)
取って付けたような印象があり、もっと深く悪魔との関わりに絡ませて欲しかったですね。
ルカ役のソン・ガンはとにかく可愛かった!
ゲーテ「ファウスト」をモチーフ
脚本はゲーテのファウストをモチーフにしたとの事。
若さとこの世のあらゆる快楽を得ようと悪魔メフィストフェレスに魂を売ってしまった学者ファウストの話。
この設定がまさにそのまま取り入れられているのですが、聞いただけで面白そうですよね⁉
そう、設定自体は良いと思うんですよ~
だから少し勿体ないかな…と思う箇所が多々(^^;)
コメディが唐突に入ってくるので見ているこちらがついていけなかったり、設定のわりにはストーリーが軽過ぎたり…。
いっそ完全シリアスで重いドラマにした方が、もっとズッシリと心に響いたのでは?と思います。
でも後半が面白い
視聴前の勝手なイメージで、安っぽいファンタジードラマかもしれない…と、やや不安だったのですが、1話を見始めてその不安的中、汗。
1話から緩めのコメディシーンが多く、そこになかなかハマれなかった私はリタイヤ覚悟で先を観ました。(コメディは好きなのですが、このドラマに合っていない気がした)
ですが話が進むにつれ、徐々に面白くなってきます。
本作は、韓国では1話が最高視聴率で後は下がる一方だったようですが、私は後半が良かったです。
後半は無駄な(失礼)コメディが無くなり、誰の魂をどうするか?という確信に迫ったストーリーが展開していき、スピード感も増してきます。
歌唱シーンが最高!
このドラマ、何と言っても歌が最高にいいです!!内容を評価すると、
歌8:話2
ぐらいの割合かも…(笑)
と思うぐらい、歌がメチャメチャ良かったです。
そしてドラマの中でソ・ドンチョンが歌うシーン、実際チョンギョンホが歌っているのですが、本当に!本当に素敵過ぎる~!!
ビジュアルも素敵ですが、とにかくその歌唱力が素晴らしいです。
このドラマの為に1年程ボイストレーニングをされたようですが、チョンギョンホだから贔屓目に聴く訳ではなく、素直に声に惚れてしまいました。
▲このシーン、歌う表情が可愛い!
イギョンも歌手キャリーとして観客の前で歌うようになるのですが、実際歌っているのはイソルではなくsondia。
やっぱりsondiaの歌う声は素晴らしいです。切なくて胸が締め付けられる…。
イソルご本人の歌声で無いのが残念ですが、話し声とそれ程違いを感じず違和感はありませんでした。
ドラマ総評
正直なところ、練られた脚本とか心を揺さぶられる作品だとは言えないドラマでした。
だけど不思議。
視聴後の総評価としては案外面白かったです。
曲がストーリーに溶け込んで上手く使われているので、ミュージックドラマという感じ。
ここぞという場面で良い曲が流れてくるので、何て事のない場面でも素敵に見えました(笑)
観終わった後、ずっと曲が頭から離れません!
それに後半のリプとイギョンの関係、悪魔との取引などは十分見応えがあったように思います。
ラブ要素は一切無しのドラマですが、人間の根底にある欲と情の狭間で揺れるハ・リプがとても魅力的なドラマでした。
ちなみにラストの終わり方も◎
曲と二人の関係に癒されるドラマです。
悪魔がお前の名前を呼ぶ時 OST
今までの韓ドラの中で一番欲しいOSTです!
夢はどこに/チョン・ギョンホ
君が離れていない街/sondia、チョン・ギョンホ
独り言/sondia
これ以外の曲も全てイイ!
悪魔がお前の名前を呼ぶ時 感想|まとめ
ラブ要素無しのファンタジードラマですが、中年おじさんと若い女性の温かい関係にどこか癒されます。
落ちぶれた歌手を演じるチョンギョンホの枯れ感や、悪魔役のパクソンウンの味のある演技が楽しめるドラマ。とにかく曲が良くて何度も聴いていたくなります。
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(本記事内の画像引用元全て:tvN)