韓国ドラマ「偶然見つけたハル」(原題:어쩌다 발견한 하루)を観ました。
ウェブ漫画原作のこの作品。ある日自分が漫画のキャラクターの一人だと気付くファンタジーラブロマンス。
話題の若手イケメン俳優が続々と登場するので、一見そのキャスト目当てで見てしまいそうですが、それを忘れてしまうぐらい内容が素晴らしかった!
Contents
偶然見つけたハル 作品情報
製作国:韓国(MBC)
ジャンル:ファンタジー、ラブロマンス
原作:ムリュ「偶然見つけた7月」
脚本:ソン・ハヨン、イン・ジヘ
演出:キム・サンヒョプ「女神降臨」「王は愛する」
話数:全16話
原作はWEB漫画「偶然見つけた7月」
この発想力が凄すぎる!原作者の頭の中を覗いてみたい。
偶然見つけたハル キャスト
- ハル役(ロウン SF9)
- ウン・ダノ役(キム・ヘユン)
- ペク・ギョン役(イ・ジェウク)
- イ・ドファ役(チョン・ゴンジュ)
- オ・ナムジュ役(キム・ヨンデ)
- ヨ・ジュダ役(イ・ナウン April)
- チン・ミチェ役(イ・テリ)
「女神降臨」にキム・ヘユン、イ・ジェウク、チョン・ゴンジュ、イ・テリ、キム・ヨンデが特別出演!
偶然見つけたハル あらすじ・予告
あらすじ
ダノ(キム・へユン)は財閥の子息たちが通うスリ高校の2年生。裕福な家庭に育ち、明るく優しい性格でクラスの人気者。学校のイケメン3人組“A3”の一人、ギョン(イ・ジェウク)とは婚約関係にあり、まるでヒロインのような人生を送っていた。そんなある日時間がタイムスリップしたり、自分の気持ちとは裏腹な行動をしてしまう現象に気づく。持病の心臓病と関係があるのかと心配になったダノは原因を探るうちに図書館で『秘密』というマンガを見つける。その中に描かれていたのは、なんと自分やギョン、クラスメイトたちの姿だった!謎の給食料理人ミチェ(イ・テリ)に自分たちが生きているのがマンガの中の世界だと衝撃の事実を教えられるダノ。追い打ちをかけるようにA3のナンバー1ナムジュ(キム・ヨンデ)がいじめられっ子のクラスメイト、ジュダ(イ・ナウン)に電撃告白。ナンバー2のドファ(チョン・ゴンジュ)もジュダに想いを寄せ、ダノは婚約者のギョンからも冷たくあしらわれてしまう。自分がヒロインではなくエキストラだったと知り、ギョンへの想いも漫画家が描いた設定だったことに気づく。そんな中、同じくエキストラ役だった出席番号13番の男子生徒(ロウン/SF9)と出会う。ストーリー上、自身が心臓病で命を落とすキャラだと知ったダノは、出席番号13番こそがストーリーを変える鍵だと確信し彼に“ハル”と名付けシナリオにない行動にうって出ることに!ミチェはストーリーを変えるとある弊害が起きると警告するのだが、次第にハルにも自我が芽生え始め…。(引用:Kntv)
感想(ネタバレなし)
超絶ドハマリ!!!!
何これ⁉面白過ぎるでしょ!
ちなみに、最近このブログの感想がどれもドハマリ傾向にあるのですが(汗)だってどれも面白い…
最近は見る作品が好みの系統を選んでしまっているのと、前半でいまいちな作品は途中リタイアしているので、結果的に感想を書くと毎回ドハマリ感想になっています(^^;)
そんな中でも!!
このドラマはここ最近観た中では断トツの面白さ!!今まで観ずにいたのが勿体ない!
満点間違いなし。最初から最後まで面白くない瞬間がない。
観終わった後の満足感や喪失感が半端なく、他の作品に手が出せない状態(3周目リピ中)
ファンタジードラマでは、「アルハンブラ宮殿の思い出」を観た時以来の衝撃的面白さでした。
まず1話で。
学園モノだし、F4ならぬA3が登場した瞬間⇒「花より男子?」
次に主演女子がタイムスリップした時点で⇒「時をかける少女?」
さらに漫画中のキャラが主人公という事で⇒「W-君と僕の世界-?」
と、色んなドラマと重なるものを感じましたが、結果はどの作品とも違い、オリジナリティ溢れる今までに無い斬新なドラマでした。
完璧なキャスト、脚本はそれ以上に素晴らしい。
正直、こういうジャンルのドラマは全く情報無く見るのが面白いと思うので未見の方はこの先を読むのをお勧めしませんが(汗)前半はネタバレ抑えて書いていますので宜しければどうぞ(^^;)
ウン・ダノ
幼い頃に母親を亡くし心臓を患っているが、裕福な家庭で父親の愛情を受けて育った。幼馴染であり婚約者のギョンに10年間片思いしている。ある日自分が住むこの世界が漫画の中だと気付く。
ウン・ダノを演じるキム・ヘユン。
も~めっちゃ可愛い!!演技上手過ぎ!
ヘユンちゃんが主演で無かったら、このドラマの面白さは半減していたに違いない…と思う程、彼女以外でダノ役は考えられないです。
「SKYキャッスル」でも演技の上手さが印象的でしたがイジワルな役だったので、このドラマでイメージがガラッと変わり驚き。
アイドル的なキラキラした主演女子ではなく、どこにでもいそうな等身大の女子高生を可愛く面白く演じていて、コロコロ変わる表情や、一人芝居とも言える早口で捲し立て笑わせてくれるコミカルな演技が最高でした!あと声も特徴があり笑い声が可愛い♪
13番(ハル)
出席番号13番。セリフも名前も存在感も無いダノのクラスメイト。
ハルを演じるロウン。
ロウン君もハマリ役でした!
最初はハルの顔が分からないままストーリーが進みますが、視聴者の期待がピークに達したところでハルの顔が登場!このハルの登場のさせ方が最高に良くて、ワクワク感が止まりません!このシーン、何度リピしても飽きない。
キム・ヘユン、イ・ジェウクに始まり、周囲の演技が良過ぎるので、ロウン君はやや演技が負けているな~という印象もありましたが、ハルが最初はセリフも無く自我を持たない生まれたての無垢な存在のようなキャラだったので、それが丁度ロウンにハマっていました。漫画から抜け出したようなルックスがまさにピッタリ。
ペク・ギョン
A3のメンバー。ダノの婚約者だが、父親が望む結婚に反発しダノにも冷たくあたる。
ギョンを演じるイ・ジェウク。
もう私の中ではジェウク君の株が上がりっ放しです!
とにかく演技がズバ抜けて上手い。
前半は強気で嫌な役なので、「ドドソソララソ」の時とのギャップが大きくて、そのふり幅の広さを改めて実感。
後半になる程にギョンの切なさが増し、ジェウク君の感情的な演技が際立っていました。
ドラマ的にはダノとハルのハッピーエンドを願って観ましたが、演技だけに絞って言うと、キム・ヘユン×イ・ジェウクのシーンの方が演技に見応えがありました。
サブキャラ
彼の存在も癒しで良かった~!
何気に一番笑わせてくれるシーンが多かったかも?ダノとハルの協力者でギョンの理解者でもあるので架け橋的な存在。
演じるキム・ヨンデ。「天気が良ければ訪ねて行きます」で凄くカッコ良かったですが、今回も一応学校の人気者のモテ男設定。でも観ているうちに後半はナムジュが一番間抜けにも見えてきます(笑)
ナムジュとジュナが、このドラマの舞台である漫画「秘密」の主人公ですが、昔の少女漫画あるあるな設定や、後半になってもこの二人はブレる事なく漫画の中で主役を演じ切る様子が面白い。
演じるイ・テリ。「太陽を抱く月」「僕が見つけたシンデレラ」でも気になる存在でしたが、金髪が似合う!イ・テリも十分若いのに、周囲が若過ぎるので落ち着いた雰囲気に見え、給食室の謎の男性という役どころ。
イケメンが勢揃いしているのもこのドラマの見どころ。誰が登場してもカッコイイので目の保養間違いなし!
脇役が主役!
漫画の世界という設定が「W-君と僕の世界-」と似ているものの、Wの方は漫画の世界と現実の世界を行ったり来たりですが、本作は終始漫画の中の世界だけが描かれていきます。
なのにキャラ達の「作家が描いたから」というセリフの数々で、一切登場しない現実世界や作家の存在を感じさせられるのが上手い。
さらにこのドラマは漫画の主人公ではなく、脇役にスポットを当てているのが意外性があり、主役になり切れない脇役の気持ちを描くという発想が面白過ぎる。
これが漫画の世界だと知った時、最初は誰もが自分は主役だと勘違いするところとか、反応がいちいち笑えます。
憎むべきは作者!
登場人物達は、物語のステージに出ている時には自由にセリフを言ったり動く事も出来ない。これは漫画の世界だから。作者が描いた通りに体が動いてしまう。
好きでもない男に悲惨に振られ、怪我をしても主人公以外は注目されないエキストラの哀しさよ(笑)作者にムカついたりディスるという、作者VSキャラクターという構図が面白い。
感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
とにかく見せ場が多くて息つく間も無く観た…という感じ。
2話ラストのハルが登場するシーンとか、3話ラストのハルが言葉を発するシーンとか、「キャー!面白過ぎてどうしよう⁉」ってぐらいグイグイ引き込まれました。
そして、中盤以降で漫画「凌霄花」を登場させ、作者の前作品と繋げているのも上手過ぎる。
これってキャラの使いまわしって事ですよね?普通ここまで使い回す作者はいないと思うけど(笑)
よく他の韓ドラで過去の生まれ変わり設定だったり、同じような朝鮮時代と交差する内容もありますが、その設定に飽きてしまったり、強引さを感じる事もしばしば。ですがこのドラマではそれが上手く内容に活かされていて自然と入り込めました。
▲時代劇の中で漫画を読む違和感(笑)
それに物語の中で散りばめられたシンクロするシーンがよく出来ている。
光が反射してハルが眩しそうにするシーンが「凌霄花」では同じように光でダノが眩しそうにしたり、テニスラケットのグリップテープを巻くシーンが「凌霄花」では剣の柄の部分だったり。
さらに前作品と本作というシンクロだけでなく、本作の中だけでも…
前半で学校内の橋の上にダノがいてそれを階段下から見上げるハル。黒い穴が空に浮いているというシーン。これが後半で立ち位置が逆転していて、ハルをダノが見上げています。
他にも多々ありますが、これらがストーリーの流れの中で不自然さがなく、ごく自然に重なるので、ドラマ全体に一体感があります。
そして一番好きだったのが、前半で「背中」を探していたシーンを、後半ではダノが記憶を取り戻す為にハルと背中合わせするというあのシーンに繋げる事。最高過ぎるでしょ~!!
「背中」のキーワードを忘れかけていたところで、この背中の活かし方が上手過ぎます!
そして斬新な漫画の世界という設定だけでなく、「全てを知りながら生きるには残酷な世界」という、自我に目覚めたキャラ達の心情が丁寧に描かれてて、こんな奇想天外な内容なのにしっかり感情面が伝わってくるのがいい。
途中で、「凌霄花」でのセリフを「秘密」のシャドウで言う場面が出てきます。
「始まりが分からないのなら自分だけの答えを作ります」とか。
この辺りで、シャドウで会話しているのは全てキャラの意思だと思っていたけど、実はこのシャドウも作者が作り上げた漫画の一部ではないのか?と迷わされました。
ギョンも「これも作者の意図だと考えた事は無いのか?」と言っていましたしね。
結果、キャラの中に前作のセリフが残っているものの、「秘密」のシャドウでは自分の意思で語っているという事だと思いますが、そもそもあり得ない内容なので、どんな展開もアリだと思うと色々想像させてくれるのも楽しかった!
最後は作者の次回作で再会しハッピーエンドという理想的なラスト。いや、でも次回作のラストはまだ見ていない訳で、本当にハッピーエンドと言えるのか?いつか作者が二人を登場させなくなったら?…と考えるのは無粋でしょう。
でも大学生になったダノとハルの続編が見たくて仕方がないです!この世界を永遠に見ていたい。
あと欲を言えば、ギョンが明るい大学生で登場して欲しかったな~。
偶然見つけたハル OST
※映像には内容が含まれています
My Beauty/VERIVERY
↑この曲が~!!!
エンディングで流れる度にどれほどワクワクした事か。響きまくり。何度聴いても場面が浮かんで愛おしくなります!
終わらない物語/Stray Kids
↑こちらも後半のエンディングで流れますが、これもずっと聴いていたくなる!
あと、チョン・セウンの「君を描く」も良くて、どの曲も良曲ばかり!
まとめ
疲れるぐらいハマりました(笑)
いや~、もうこれ抜け出すのが大変そう。
完璧なキャスティング、斬新で先の読めない面白さ、展開の早さもキラキラしていて温かみのある美しい映像も、俳優達の瑞々しい演技も、どこを取っても完璧過ぎて最高に面白いドラマでした。まだ見ていない人は勿体ない!超絶にお勧めです!!!
(本記事内画像引用元全て:MBC)