韓国映画「ビューティー・インサイド」を観ました。
ハン・ヒョジュ主演のこの映画。
全く予備知識なく観始めたこの映画ですが、予想とは違う内容で観終わった余韻からまだ抜けられません。
123人が一人の男性を演じるという異色の映画です。
Contents
ビューティー・インサイド 作品情報
製作国:韓国
ジャンル:ファンタジー・ロマンス
監督:パク・ジョンヨル
上映時間:127分
これまでCMを制作してきたパク・ジョンヨル監督の始めての映画作品です。
ビューティー・インサイド キャスト
- ホン・イス役(ハン・ヒョジュ)
- キム・ウジン役(パク・ソジュン他122名)
普通じゃありえないこのキャスト表示。
一人のキム・ウジンという男性を、モンタージュを含めると123名の人が演じるという異色作です!
ビューティー・インサイド あらすじ・みどころ
あらすじ
家具デザイナーのウジンは18歳のときから目覚めると心以外の姿、性別、国籍等の全てが変わるようになってしまった。男、女、老人、子ども、外国人…。ある日、アンティーク家具店で働く美しいイスに出会い、一目で恋に落ちてしまう。(引用:公式サイト)
123人が一人の役を演じるという斬新な設定。数多くの有名俳優達が登場し、その中には日本人女優、上野樹里も出演している。
ビューティー・インサイド 感想
上質なラブストーリー
こんな素敵な映画があったなんて!
というのが第一の感想です。
全くの予備知識なく観始めたので、まさかこういうストーリーだとは想像もしておらず、よくある男女二人のラブストーリーなのかな…と思っていました。
ですが観ているうちに、今までに無いタイプの映画だと分かってきます。
後半には胸を締め付けられるような切なさが押し寄せ、静かな感動で一杯になります。
毎日顔が変わる男性
主役の女性はイス。
彼女が出会う一人の男性、それがウジンです。
このウジンは毎日目覚める度に顔が変わるという不思議な運命を抱えています。
出会った人と翌日会っても、誰なのか分かってもらえない。
本当のウジンを理解しているのは母親と親友だけ。
斬新な設定の映画ですよね。
その設定が面白くて、観始めて5分も経たないうちに「これは面白そうだ」と思いました。
とはいえその設定から、最初は少しコメディ要素があるような、もっと軽い映画なのかと思っていたのですが、実際は本当の愛とはどういうものなのかを問う、美しく切ない物語となっています。
複数の俳優が演じてもウジンを感じる
この映画の凄いところとして、多くの人がウジンという一人の役を演じているのに、違和感が無いところです。
誰が演じても、その中の人はウジンに見える。
それはナレーションをしているウジンの心の声が一人の声に統一されているというのもあるかも。
それに毎回違う相手と演技をするハン・ヒョジュのプレッシャーは相当だったと思いますが、常にウジンを感じさせてくれる演技だったのも素晴らしいと思います。
韓流苦手な人にもお勧め
この映画は韓国映画っぽく無いな、と思いました。
ストーリー、映像、曲、全てが良い意味で韓国らしさを感じずに観ました。
それもそのはず?
この映画は元々ドレイク・ドレマスのソーシャルフィルム「The Beauty Inside」を原案として作られたものです。
ドレイク・ドレマスは私も好きな監督の一人です!
それが理由かどうか分かりませんが、舞台は韓国でありながら、どこか無国籍の雰囲気を感じさせる映画となっています。
なので韓流が苦手!って方にもこの映画はお勧めです!
ウジン役の俳優陣が豪華(主要シーン)
ウジンは毎日顔が変わる訳ですが、その為毎日演じる俳優が変わります。
男性に限らず、女性、老人、子供…日によって色々です。
その中の、ある日を演じる俳優達が豪華なのもこの映画の見どころ!
まずは外せないのがパク・ソジュン。
パク・ソジュンが出演されているのは観る前から知っていたので、最初はパク・ソジュンとの恋愛映画なのかと思っていました。
が、パク・ソジュンが演じるのはウジン役の3日間のみ。
同じ姿でいる為に3日徹夜したウジンでしたが、うっかり電車で寝てしまい、別の姿に変わってしまうのでした。
たった3日間分の出演ですが、パク・ソジュンはウジンがイスと出会う重要な場面を演じています。
とにかくそのカッコ良さに釘付けです!
そして私が驚いたのがこちら、イ・ドンウクが出演してるーっ!!
知らずに観ていたので登場した時には驚きました。
トッケビ以来、ドンウクさんの大ファンになってしまったので嬉しかったです。
ただこの映画でイ・ドンウクが演じるのは、イスとの気持ちがすれ違い、悲しいシーンでのウジンなので、観ていて切なくなります。
それにしても当然ですがドンウクさんも若いですね。一瞬最初は気付かなかった程です(^^;)
イ・ジヌクも中盤の重要なシーンを演じています。時間にすると短いのですが、イスと愛を確かめ合うベッドシーンでして…なかなか美味しい役どころですね(笑)
そっと手を繋ぎにくるその登場の仕方がカッコ良かった!
そしてラストシーンの超重要なシーンでウジンを演じたのがこのユ・ヨンソク。
その寂し気な雰囲気、優しく包み込むような姿がもうウジンのイメージそのもの!
ウジン役の俳優陣が豪華(その他)
いや、その他でまとめてしまうなんて勿体ない程、他にも多数有名俳優が登場しています。
こんな豪華な俳優達が、ある日の一瞬のウジンを演じています。
登場する度、「うわ!こんな人まで!」と驚きつつ楽しめました(^^)
日本人女優、上野樹里も出演
そしてウジン役の一人として、上野樹里さんも出演されています。
時間にすると一夜分の出演ですが、セリフもありわりと重要な役どころ。
ただ上野樹里(日本語)ハン・ヒョジュ(韓国語)での会話でありながら、通じているというのが違和感あるなぁ…と思いながら観ましたが(^^;)
ラストが秀逸
↓以下ネタバレあり↓
全般通してずっと釘付けになる映画なのですが、特にラストが素晴らしいです。
中盤から後半にかけ、イスは毎日顔が変わるウジンに戸惑い始めます。
精神的にも追い詰められるイス。そしてそれを感じたウジンは自ら別れを告げます。
この辺の展開が切な過ぎて、でも自分なら相手の顔が毎日変わっても平気?と思わず考えさせられました。
そしてラスト。
イスはウジンのいるチェコに会いに行きます。
ウジンの元を訪れたイス。でも目の前にいるのは当然見知らぬ顔です。
その男性は自分はウジンでは無いと否定。
ですがここでイスはこの目の前の男性がウジンだと確信します。
そして背を向けるウジンの手にそっと手を重ね…。
うぅ~~っ!感動です!切なくそして素敵過ぎるシーンです!
この時のハン・ヒョジュも良かったですが、何よりユ・ヨンソクの演技が素晴らしい!!!
観終わってみると、ラストのウジンにこのユ・ヨンソクをもってきた事に納得です!
よく考えたらユ・ヨンソクさんはこのラストだけの出演なのに、まるで最初からウジンの中の人はこのヨンソクさんだったような錯覚を起こしてしまった程です。
お洒落でセンスの良い映像と曲
この映画はとてもセンスが良く、お洒落な雰囲気が漂っているような気がしました。
さすがCMを制作してきた監督という印象です。
流れている曲も雰囲気が良く、この映画にとても合っています。
ビューティー・インサイド 評価|まとめ
いや~とにかく良かった。満点をつけたい映画。
静かに淡々と進む感じも良いですし、人を愛するという事を軽い設定でありながらもしっとり伝えてくれる映画です。
「ビューティー・インサイド」はU-NEXTで配信中
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