Netflixで配信中の韓国映画「ザ・コール」(原題:콜/The Call)を見ました。
1本の電話で現在と過去が繋がり、20年という時を超えて同じ家に住む女性二人の人生が大きく歪んでいく…サスペンススリラー。
パクシネ×チョンジョンソ主演。
危機感迫る二人の演技に引き込まれました!
ザ・コール 作品情報
製作国:韓国
ジャンル:サスペンススリラー
監督:イ・チュンヒョン
上映時間:112分
イ・チュンヒョン監督、俳優でも全然OKなルックスで可愛い!
ザ・コール キャスト
- ソヨン役(パク・シネ)
- ヨンスク役(チョン・ジョンソ)
- ソヨンの母親役(キム・ソンリョン)
- ヨンスクの養母役(イエル)
- ソヨンの父親役(パク・ホサン)
- ソンホおじさん役(オ・ジョンセ)
- ペク警官役(イ・ドンフィ)
ザ・コール あらすじ
あらすじ
ソヨン(パク・シネ)は幼い頃に父親を亡くし、病気で入院している母親がいるが関係は上手くいっていない。そんな中、ソヨンが久しぶりに自宅に戻りコードレス電話機を使おうとしたところ、見知らぬ女性ヨンスク(チョン・ジョンソ)から電話がかかってきた。何度か会話をしているうちにヨンスクは20年前の同じ家に住む人物だと分かる。二人は徐々に親しくなり、ある時ヨンスクは未来を変えるある行動をするが、そこから運命の歯車が狂い始めヨンスクの狂気な本性を知る事となる。
感想(ネタバレなし)
またもやタイムスリップものです。
韓国ドラマでは多いですよねー。正直なところ「またか」という気持ちもありつつ、映画という手軽さとパク・シネ主演という事で、気楽な気持ちで観始めました。
コードレス電話機を使って現在と過去で会話をする…というところが、まさに「シグナル」とそっくり。あちらは無線機でしたが、雰囲気は同じです。
ただ「シグナル」「愛の迷宮-トンネル」「ライフ・オン・マーズ」といった、事件解決系のタイムスリップドラマとは違い、ゴールの予測不可能なハラハラドキドキ感が凄く面白かったです!
さらに女性二人が主演のタイムスリップというのも珍しく新鮮に感じました。
ソヨン
現在の世界で生きる女性ソヨン、28歳。久しぶりに自宅に戻ったところ、コードレス電話機に見知らぬ女性から電話があり次第に友情が芽生え、過去の世界との交信が始まる。
ソヨンを演じるのがパク・シネ。
さすが安定の演技と見やすさ。
恋愛モノだとやや見飽きた感があるので、こういうサスペンスでの演技は新鮮でとても良かったです。
本作では相手がいるシーンが少なく、電話越しに会話する一人芝居のシーンが多い。(それはチョン・ジョンソも同じですが)
それでも一体感があり、二人の会話での緊迫感が凄かった!
ヨンスク
現在ソヨンが住む同じ家で、20年前に住んでいた女性ヨンスク、28歳。実の母親を亡くし、霊媒師の養母には家に閉じ込められ、日々暴力を受けている。
ヨンスクを演じるのがチョン・ジョンソ。
いや~凄い!
狂気を演じる怪演っぷりに圧倒されます。
後半に向けて恐ろしく変化していく姿が上手い!
彼女の演技によっては安っぽいB級ホラーになりかねないので、本作が面白かった事の大部分は彼女の演技によるもののような気がします。
豪華な出演者
あと、ストーリーの中心となるのが二人の母親。
▲ソヨンの母親
▲ヨンスクの養母
二人ともただの母親ではなく、重要な役どころ。
どちらも言葉を語らずとも内に秘めた表情や、恐怖に怯えるシーンなども上手くて目が離せません!
男性も登場しますが、主演二人とこの母親二人の女性4人を中心にストーリーが展開していきます。
養母役のイエルssi、「悪魔がお前の名前を呼ぶ時」のような普通の役よりも、トッケビや本作のようなミステリアスな役の方が似合ってる気がしました。
あと、イチゴ農園のおじさん役で登場したのが「サイコだけど大丈夫」で圧巻の演技を見せたオ・ジョンセ。
さらにソヨンの父親役は「刑務所のルールブック」などのパク・ホサンと、なんだこの映画、出演者が豪華過ぎる~!と思いつつ見ました。そいう意味でも全く退屈しません!
▲警官役のイ・ドンフィ
総評
かなり面白かったです!
現在と過去。電話機を通して、最初は友人のような関係になった女性二人が、徐々に恐ろしい関係に変化していく。
女性二人の関係が、どこか映画「ルームメイト」のような雰囲気もあり、これは女性を主役にしたところが成功しているな、と感じました。
タイムスリップ×サスペンススリラーという組み合わせも活かされていて、過去を変える事で次々と現在が恐ろしい展開になっていき、目が離せない面白さとはこの事。
前半は過去と繋がる電話にどういう意味があるのか?とじっくりその世界に引き込まれ、後半は豹変するヨンスクの恐ろしさとスピード感のある展開にハラハラが止まりません!
よくある設定なのに、先が読めない面白さ。
ソヨンとヨンスクのバトルがどう決着するのか?ラストのギリギリまで楽しませてくれる映画でした。
エンドロールは最後まで見るべし!
感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
ラストが最高に良かった!
ソヨンの母親が生きていた事が分かり、二人で肩を並べて歩いていく…
あ~こんな感じで普通に終わっちゃうのね~、とエンドロールの前にはやや物足りなさを感じました。
が!!
エンドロールの合間に挟んでくる別の展開、本当のラスト。
現在に生きるヨンスクの指示により、電話機を離さなかった過去のヨンスクは、「やり直し」でソヨンの母親を殺し、未来を変えてしまった。そして現在世界からソヨンの母が消える。
なるほど!そういえば後半で現在世界にいるヨンスクが電話をしていたシーンがありましたね。しっかり伏線が張られていたのに、展開が早くてスルーしてしまっていました。
中途半端なまとめラストではなく、徹底したスリラー感を残すラストの終わり方に大満足!
久々に文句無しに面白い!と思えた韓国映画でした。
まとめ
2時間弱という時間があっという間。スピード感が半端なく、次々と展開していき無駄なシーンが一切ありません。ハラハラ感が楽しめるので是非お勧め!
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(本記事の画像引用元全て:Netflix)