韓国映画「ウンギョ 青い蜜」を観ました。
トッケビでファンになったキム・ゴウンの作品という事で、観てみました。
70代の老人と初々しい女子高生、そして老人の弟子である30代男性の3人の愛や嫉妬、欲望が絡み合うストーリーです。
キム・ゴウンがこのデビュー作で体当たりの濡れ場を演じている事でも話題になりました。
Contents
ウンギョ 青い蜜 作品情報
製作国:韓国
은교(ウンギョ)
原題:ジャンル:ミステリー、ヒューマン
監督・脚本:チョン・ジウ
上映時間:129分
ウンギョ 青い蜜 キャスト
- イ・ジョギョ(パク・ヘイル)
- ソ・ジウ(キム・ムヨル)
- ウンギョ(キム・ゴウン)
ウンギョ 青い蜜 あらすじ・みどころ
あらすじ
名声を確立した70代の大物詩人イ・ジョギョは、作家として成功した弟子のソ・ジウに代わって、女子高生のウンギョを自分の世話係として雇う。やがて、ウンギョの初々しい若さと不思議な色気に魅了されてゆくジョギョ。その様子にジウは嫉妬を覚え…。(引用:U-NEXT)
みどころ
無垢な少女を巡って、老詩人と若い弟子の欲望と嫉妬が交錯するエロティックなラブストーリー。妖しい魅力を放つ少女を演じたキム・ゴウンが、濡れ場も厭わぬ熱演を披露。(引用:U-NEXT)
感想(ネタバレなし)
キム・ゴウンの濡れ場
いや~、度肝を抜かれました…。
ベッドシーンがあると事前に知ってはいたのですが、これはもうラブシーンとかベッドシーンとかいう言葉ではなく、濡れ場というのがピッタリ過ぎる…露骨なシーンとなっています。
トッケビファンの私は、コン・ユ主演の「男と女」を観る前も、ベッドシーンがあると知り覚悟して観ました。でもあちらは予想外に良かった。観終わった後も映像の美しさと切ない大人の恋愛の余韻が残ります。
だけど…
この「ウンギョ」に関してはあまりにも露骨な濡れ場だったので、何だか痛々しくも感じてしまいました…。キム・ゴウンのその勇気は凄いと思うんですけどね。
キム・ゴウンの演技力
それでもやっぱりキム・ゴウンの演技力は際立っていました。
トッケビの頃より女子高生役が実年齢に近いからか、より自然に感じましたし、女子高生の無邪気さや危うさ、そして時折見せるエロスのようなものを見事に表現しています。
キム・ゴウンは演技が上手いのはもちろん、天性で生まれ持ったその独特の雰囲気が観る人を魅了するのだと、この映画を観て特に思いました。
文学的な作品
濡れ場には度肝を抜かれた私ですが、この映画全体の雰囲気は好きでした。
決してキム・ゴウンの濡れ場だけが見せ場の映画では無い事は確かです。
映画全体に流れる詩的な空気感とドロドロとした重い感情。まるで小説を読んでいるかのような気分になります。
若さに嫉妬する老人、才能に嫉妬する若者。
そしてそんな中に飛び込んできた純真に見える女子高生。
それぞれが心の奥に秘めた汚い部分があり、純真で無邪気に見えた女子高生ウンギョでさえも、実はそうではない一面が…。
人間の持つ汚さや脆さが伝わってくる作品です。
ネタバレあり感想
↓以下ネタバレあり
嫉妬と妬み
特に老人ジョギョと、若者ジウの妬み合いは強烈です。
ジウはジョギョの才能を妬み、ジョギョの作品を盗んで自分の作品として発表してしまいます。さらに「先生」のお気に入りを自分の物にしてやる!という嫉妬心からか、ウンギョと寝るジウ。
一方、そんな二人のベッドシーンを覗き見するジョギョ…。
もう情けないというか、悲しい老人の姿がそこにある訳ですよ。
後半はサスペンス
ただそれだけで終わらないジョギョ。
妬みを抑えきれないジョギョは車に細工をしてジョギョを事故らせようとします。
それは失敗に終わったものの、結果的に苛立ったジウは事故して亡くなってしまいます。
後半の10分程は雰囲気が変わってサスペンスモードなのですが、個人的にはジウを死なせる必要あったのかな?と思います。
全員が生きたまま、それぞれの別れがあった…という終わり方の方がこの映画らしいと思うのですが。
まとめ
観ていて気持ちの良い映画では無いのですが、それでも目が離せず、息を飲んでジッと見続けてしまった…そんな感じです。
キム・ゴウンの演技を観るだけでも価値のある映画だと思います。
「ウンギョ 青い蜜」はU-NEXTで配信中
本ページの配信情報は変更される可能性があります