Netflixで配信中の海外ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」を観ました。
母親を亡くし孤児院で育ったチェスの天才少女が才能を開花させていく物語。
何気なく観始めましたが最近見た海外ドラマの中では断トツの面白さでした!
Contents
クイーンズ・ギャンビット 作品情報
製作国:アメリカ
ジャンル:ヒューマン
原作:ウォルター・テヴィス「ハスラー」「地球に落ちてきた男」
脚本・監督:スコット・フランク/アラン・スコット
話数:7話
原作者ウォルター・テヴィスの作品
クイーンズ・ギャンビット キャスト
- ベス・ハーモン役(アニャ・テイラー=ジョイ)
- ベスの幼少期(アイラ・ジョンストン)
- シャイベル役(ビル・キャンプ)
- ジョリーン役(モーゼス・イングラム)
- アルマ・ウィートリー役(マリエル・ヘラー)
- ベニー・ワッツ役(トーマス・ブロディ=サングスター)
- ハリー・ベルティック役(ハリー・メリング)
- タウンズ役(ジェイコブ・フォーチューン=ロイド)
- アリス・ハーモン役(クロエ・ピリー)
クイーンズ・ギャンビット あらすじ・予告
あらすじ
1950年代の児童養護施設で、人並外れたチェスの才能を開花させた少女は、依存症に苦しみながら、想像もしていなかった華やかなスターへの道を歩いていく。(引用元:Netflix)
感想(ネタバレなし)
メチャメチャ面白かったです!!!
最近は韓ドラ中心でしたが、久々に海外ドラマでドハマリしました!
ドラマなんだけど、まるで映画を観終わった時のような感覚。7話という短さの中に独特の世界観とインパクトが詰まっていたように思います。
キャスト、ストーリー、衣装、映像、曲、全てが洗練されていて、上質な良い作品を観たという印象です。
ラストシーンも最高。じんわり心が満たされました。
チェスの天才 ベス・ハーモン
主演はこのベス・ハーモンを演じるアニャ・テイラー=ジョイ。
この目力!!
美しくキュートなんだけど、ぐっと相手を見つめる視線はまるで魔女のよう。
第一印象のポスター写真でも感じましたが、このドラマの魅力は彼女のミステリアスなルックスがあってこそのような気がします。
女性である私から見てもベスは吸い込まれそうな魅力があり、アニャ以外の人が演じる事は考えられない!
孤児院でチェスを知る
母親を亡くし孤児院に引き取られたベス。そんなベスにチェスを教えたのは雑務係のシャイベルだった。
このシャイベルは口数が少なく優しくもなく、チェスに興味を示すベスに対し、ぶっきら棒にチェスを教えていきます。
少女ベスに笑顔はなく無表情。
施設で渡される精神安定剤に依存してしまう。
そしてチェスを覚えるにつれ天才的な才能を発揮し、シャイベルを驚かせていく。
この少女らしかぬ1話のストーリーだけで、この先どうなるのか?と、ぐいぐいその世界観に引き込まれました。
互いに感情表現が少ない場面なのに、シャイベルとベスのシーンは友情に似たものが伝わってきます。
ファンタジーを感じさせる映像
さらにもっと面白いのが、精神安定剤を使う事により天井にチェス盤や駒が見えるというファンタジーな映像。
薬による幻覚なのでファンタジーも何も無いのですが、想像の世界で動かすチェスの映像に迫力があり、これによりドラマ全体が重過ぎる事なく楽しめます。
お洒落で可愛い!
そして舞台となるのが60年代という事から、ファッション、背景、小物まで、その映像が最初から最後までお洒落!
最初は野暮ったいベスですが、大人に成長するにつれ徐々に垢抜け見違えるように変化していく様子も見ていて楽しい。
本当に画面の隅々までじっくり見てしまう程、「あ!この照明欲しい!」とか「この衣装可愛い!」ってのが盛りだくさん。
でも「エミリー、パリヘ行く」の時と違って、同じお洒落でもこのドラマはしっかりストーリーの中に溶け込み、このレトロな雰囲気のドラマに必要不可欠なものになっています。
緊迫感のあるチェスシーン
当然ながら、チェスの対決シーンはかなり多いです。
これがまた緊迫感があり見ていてドキドキするのです!
何度となく対決シーンが繰り返されるのに、全く飽きずに毎回緊張感が凄い。
それもセリフはほとんど無く、ただ互いに駒を動かしていくだけなのですが、その動かすスピード、目の動き、表情、曲やカメラワーク…それらだけでベスや相手の感情を視聴者に感じさせてくれるのは凄い。
養母の存在
最初、この養母アルマは、精神を病んでいるし特にベスに優しい訳でも無いし、嫌な役なのかな…と不安だったのですが、これが!ベスとの関係性が最高に良かった!
互いに弱い部分を理解し合い、親子でもあり友人でもあり…かと言ってベタベタした関係でもなく一定の距離を保っている。新しい親子のカタチでも言おうか、こういう微妙な関係を上手く表現している辺りにも新鮮さを感じました。
感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
養母アルマと良い関係を築き、やっと安心できる存在を見つけたね、と思ったらまさかの展開。
嘘でしょ?アルマを死なせちゃうなんて、涙。
何て残酷な展開なんだと思いつつ、そういう時でも泣き叫ぶ事なく淡々と処理するベスにこのドラマらしさを感じ、安っぽいお涙頂戴シーンにしなかった点も良かった。
さらにどん底に陥った時、最後の救いが彼女。
ジョリーンが登場した時には嬉しくて涙が出ました。
シャイベルにしてもアルマにしても、そしてこのジョリーンも、押しつけがましくなく、近寄り過ぎる事なく、それでもそっと寄り添ってくれるような家族愛であるのがいい。
それと、もう一つ良かったのは、下手にラブストーリーを入れてこなかった事。その時々で都合よく助けてくれる男性が現れますけどね、笑。
個人的にはベニー役のトーマス・ブロディ=サングスターがカッコよくて、見ている途中では「この人にしておきなよ」と思ったりもしましたが…汗。
▲このベニーの部屋も素敵だった~!
ラブ・アクチュアリーに出演していたあの子役がこんなにカッコよく成長するなんて!時間の流れを感じるわ~
あと、ハリー役のハリー・メリングはハリポタのダドリー!と、色んな意味でも楽しめました。
登場した男性達が最後には協力してベスを助けるというのは安易な展開な気もしますが、孤独だったベスに仲間が出来て勝利を収めた後、街で老人とチェスを始めるベスの表情が今までになく幸せそうで、感無量のラストでした。
まとめ
最初から最後まで完璧で非の打ち所がないドラマ。
7話という短さも丁度良く、ストーリーの面白さとヒューマン部分のさりげなさも良い。ドラマっていいなーと改めて感じさせてくれるドラマで、絶対お勧め!
本ページの配信情報は変更される可能性があります
(本記事内の画像引用元全て:Netflix)