韓国映画「ただ君だけ」を観ました。
2011年公開なので、10年近く前の作品なのですが、ハン・ヒョジュ×ソ・ジソブが主演という事で観てみました。
先日観たハン・ヒョジュ主演の韓国映画「ビューティー・インサイド」もしっとりした感動ラブストーリーでしたが、これもどこか同じ雰囲気の静かで感動的なラブストーリーです。
Contents
ただ君だけ 作品情報
製作国:韓国
ジャンル:ラブロマンス
監督:ソン・イルゴン
上映時間:105分
ただ君だけ キャスト
- チョルミン役(ソ・ジソブ)
- ジョンファ役(ハン・ヒョジュ)
もちろん他にも登場人物はいますが、主役の二人以外記憶に残らない程、ほぼ二人だけが印象的な映画です。
ただ君だけ あらすじ
あらすじ
ボクサーの夢に破れて借金の取り立て屋となり、その果てに傷害事件を起こして服役したチョルミン(ソ・ジソブ)。出所後、飲料水の配達と駐車場の係員として働いていた彼は、夜の駐車場で目の不自由なジョンファ(ハン・ヒョジュ)と出会う。徐々に惹(ひ)かれ合う二人だったが、チョルミンが取り立て屋だったときに引き起こした事故がジョンファの視力を奪う原因になたことを知り、さらには1か月以内に完全に失明することが判明。彼女への罪をあがない、手術の費用のため、チョルミンは違法な賭博格闘技試合への出場を決意する。(引用:シネマトゥディ)
ただ君だけ ネタバレなし感想
対照的な二人の出会い
この映画は、過去に服役していた元ボクサーと、目の不自由な女性が出会い徐々に心が惹かれていく物語です。
このね~、何と言ってもソ・ジソブとハン・ヒョジュの組み合わせがいい!
無口で不器用なチョルミンの雰囲気と、明るく素直な笑顔のジョンファの感じは二人だからこそ演じられたように思います。
一見正反対に見えて、お互いに不足しているものを補うような二人の関係がとても良いです。
ハン・ヒョジュの目の見えない演技が上手い
ハン・ヒョジュは目の見えない女性を演じているのですが、その演技が上手いです!
ハン・ヒョジュと言えば古くは「春のワルツ」のイメージですが、あの頃は演技派というイメージも無く…。
でも「ビューティー・インサイド」といい、この「ただ君だけ」といい、難しい役をこなせる凄い女優になっていたんですねぇ…。
特に途中で暴行されるシーンがあり、その時の表情は痛々しい程リアルで、さらに助けようとするチョルミンに「私を惨めにするだけ」と言い涙を流すシーン。
暴行されたジョンファももちろん可哀想だったけど、それをどう助けて良いか分からず立ち尽くすチョルミンが更に辛そうでした。
無口で不器用な男、チョルミン
今までソ・ジソブさんの魅力があまり分からなかったのですが…(スミマセンっ)
だけどこのチョルミン役は本当にハマっていて、特に後半!!
自分の気持ちを抑えてジョンファの幸せだけを願う一途で悲し気なチョルミンの表情が凄く良かったです。
お互いを想う気持ちに泣ける
正直なところ、脚本自体はそれ程凝っているとも思わないし、10年前の作品という事もあってか、良く言えばノスタルジック、悪く言えばちょっと古臭い雰囲気を感じなくもないです。
ですが、この映画はそれが逆に良いんですよね。
無駄なものをそぎ落とし、純粋な二人の心だけを表現している映画だと思います。
ただ君だけ ネタバレあり感想
↓以下ネタバレあり↓
後半は切な過ぎて辛い
後半はとにかくチョルミンが辛すぎて…観ているのも辛かった。
ジョンファの眼がもうすぐ失明すると知ったチョルミンは、角膜の移植手術の資金を得る為、危険な試合で戦う事になります。そこでは何とか勝利するも、その後に裏の仕事で騙され遂には刺されてしまい、瀕死状態に…。
ストーリー的には命をかけて好きな人を守るという、王道なのですが、あまりにもチョルミンの運命が悲惨過ぎて辛い…。
何とか命をとりとめたチョルミン。だけど体に障害が残り動けない状態に。
そこで入院先でボランティアとしてマッサージに来たジョンファと再会します。
ジョンファは手術が成功し目が見えるようになっています。
ここでジョンファは初めてチョルミンの顔を見る事が出来たのです!
だけど自分がマッサージしている男性がまさかチョルミンとは気付かないジョンファ。
このシーン。辛い、辛すぎる!
チョルミンが無表情でマッサージを受ける姿が切な過ぎます。
声を出せば?気付いてもらって!と一人でヤキモキしながら観ました(^^;)
ラストが秀逸
この映画、出会いのシーンも好きなのですが、ラストが更に良いです。
足は悪いものの、歩けるようになり退院したチョルミンはジョンファの店に行きます。
そこでジョンファと再会するものの、また声を出さず自分だという事を告げずに去るチョルミン。
だけどそこでようやく気付くジョンファ。
あの去った男性がチョルミンだと。必死で追いかけるも、見つけられず…。
このシーンも含め、チョルミンは刺されて体が不自由になって以降、一切声を出していません。なのにその感情がヒシヒシ伝わってくるんです。
そしてラスト。二人でデートした草原に一人いるチョルミン。そこにジョンファが現れます。
「会いたかった、おじさん」と言うジョンファ。
ずっと最後までジョンファはチョルミンの事を「おじさん」と呼び続けますが、それも愛おしさが含まれている気がして好きです。
日本でリメイク決定
2020年秋、この「ただ君だけ」が日本でリメイクされ公開されます。
主演は横浜流星、吉高由里子。
嬉しい!!
正直、最近の日本のドラマや映画は最近イマイチ好みではなくて観ていないのですが、このお二人はとても好きな俳優さんです!!
横浜流星くんの「初めて恋をした日に読む話」は日本ドラマなのにドハマリして観ていましたし、吉高由里子さんは「わたし、定時で帰ります。」が良かった!
このお二人なら素敵な映画になるかも~?
ただタイトルが…「きみの瞳が問いかけている」って…なぜこんなタイトルに?
そのまま「ただ君だけ」の方が絶対にいい!
ただ君だけ感想 評価|まとめ
いや、こうして感想を書いてみると、雰囲気が本当に「ビューティー・インサイド」と重なります。特にラストにハン・ヒョジュが会いに行き、相手の顔は知らないけど彼だと分かっている…という所までダブります(^^;)
でもこちらもなかなか素敵な温かいラブストーリーでした。日本リメイク版がどうなるのか楽しみです。
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