韓国ドラマ「この恋は初めてだから」を観ました。
大ヒットした日本のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のパクリじゃないの?と話題にもなったドラマですが…果たしてどこまで似ているのか?
私は事前にそんな話題も全く知らず、ただ何気なくこのドラマを観始めました。
ひょんな事がきっかけで、見知らぬ男女が共同生活を始めるというストーリーです。
Contents
この恋は初めてだから 作品情報
最後までストーリーを観終えると分かりますが、原題の「이번 생은 처음이라(この人生は初めてだから)」の方が、ずっとこのドラマの内容やセリフと重なり素敵なのに、「人生」を「恋」に変えてしまったのは残念。
この恋は初めてだから キャスト
- ナム・セヒ役(イ・ミンギ)
- ユン・ジホ役(チョン・ソミン)
- マ・サング役(パク・ビョンウン)
- ウ・スジ役(イ・ソム)
- シム・ウォンソク役(キム・ミンソク)
- ヤン・ホラン役(キム・ガウン)
この恋は初めてだから あらすじ・予告
あらすじ
IT企業の社員 ナム・セヒ(イ・ミンギ)は38歳のどこにでもいるサラリーマン。性格にくせがあり、人やお金にあまり興味がない 独身主義者。働き始めた頃に将来を考え家を購入したが、今はローン返済に苦しめられる生活を送っている。
一方、30歳独身 ユン・ジホ(チョン・ソミン)は名高いソウル大学卒の高学歴女子。脚本家の夢をあきらめられず、安月給の補助作家としてかれこれ 5年働いている。
一緒に住んでいる弟ができちゃった結婚をすることになり、居場所がなくなってしまったジホは家を出る羽目に。そんな二人がひょんなことから一つ屋根の下で暮らすことになるのだが…。(引用:公式サイト)
「逃げるは恥だが役に立つ」との違い
私は全くの情報ゼロの状態でこのドラマを観始めたので、「逃げ恥」のパクリと話題になった事実も知りませんでした。
確かに基本設定は同じ
ですが…「逃げるは恥だが役に立つ」を観た事がある人なら、このドラマを観ると当たり前のように気付きます!これ、そっくりじゃん!!って(^^;)
無表情で人とのコミュニケーションが苦手な独身サラリーマン。高学歴だけど職を失い住む場所に困っている女子。そんな二人が出会い、契約結婚をして同居を始める。
というスタートの設定が同じです。
あと、田舎の実家を訪れたり、親や職場の同僚達を含めてストーリーが展開していくところとか、まぁ似ていると思う箇所は確かにあります。
ベースは明らかに、逃げ恥ですね(^^;)
違う点も多く別物の作品
確かにパクリと言われても仕方がないだろう…と思う程、設定やストーリーは似ているのですが、違う点も多々あります。
「逃げるは恥だが役に立つ」は、コメディ感が強い。
逃げ恥はドラマのストーリーも契約結婚した二人という設定に忠実で、どうすれば効率が良いかというような会話が多々繰り広げられたり、「契約」を感じさせる二人の関係が面白く描かれていました。さらに主役の平匡さんも、女性経験が無くて壁を作ってしまうという設定でした。
「この恋は初めてだから」はラブストーリー感が強い。
こちらもラブコメに違いないのですが、それ以上の感情に訴えかける場面が多いです。登場人物の心の微妙な動きや、切ない気持ちが伝わってきます。語り口調も落ち着いた雰囲気で、温かい気持ちになるラブストーリー。そして主役のセヒはイケメンで、元カノとの過去の恋愛で傷ついて壁を作ってしまったという設定。そこも大きく違いますね。
ですが逃げ恥と似てようが似ていまいが、そんなのどっちでもいい。
私はどちらのドラマも好きですが、このドラマは全く別物として逃げ恥とは全く違う印象のドラマに仕上がっています!
感想(ネタバレなし)
良かった!癒された!感動した!
当たりのドラマを観たな~、そんな気分です。
凄く凝った脚本でもなく、派手な演出もない。だけど私の中ではかなり上位に入りそう。
言葉に出来ない心の動きを上手く表現した素敵なドラマです。
主演の二人が好感
このドラマは全体的に優しい雰囲気に包まれていますが、主演の二人の雰囲気が良かったのもその大きな理由だと思います。
無表情で感情を表に出さないセヒ役のイ・ミンギがいい!この役にピッタリです。
正直、キラキラした今風の美男子がセヒ役だったら違和感がある。ミンギさんはカッコいいけど、どこか外してる感じもあって、そこがいいのです。
そしてジホ役のチョン・ソミン。
チョンソミンって嫌味のない可愛さなんですよねー。同じ美女でも女優オーラ全開だったり、いわゆるぶりっ子感が出ていたり…っていますが、そういうのが一切無い。不器用だけど芯のある等身大の女性というこの役にピッタリだと思います。
ぐいぐい引き込まれる面白さ
このドラマはテンポも良く、1話からぐいぐい引き込まれていきました。
さらにふとした瞬間に、いつも無表情なセヒがジホに対して優しさを見せる時があるのです。それがまた良くて!
後半まで色んな出来事が盛りだくさんなので、早送りしたくなる事もなく、私は何と1日で全話観てしまいました(^^;)
他の登場人物も素敵
ジホには親友が2人いるのですが、セヒとジホのカップルと並行して、この親友二人の恋愛もゴタゴタがありながら進んでいきます。
普通のドラマより、親友二人の恋愛ストーリーが充実していて登場時間も多いですし、それぞれの恋愛がとても面白いです。
で、何よりこの4人全員がみんな良い人達なの!
観ていると全員を愛しくて好きになります!
詩的であり哲学的もあるナレーション
ドラマ全話通して、ジホ(時にはセヒ)の心の声がナレーションとして語られているのですが、その言葉一つ一つが美しく詩的なのです。
じんわり心に沁みるようなそんな言葉と、ジホの落ち着いた声が、よりこのドラマを温かいものにしています。
感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
猫の首輪で気持ちを伝える
セヒは猫を飼っていますが、この猫の存在があるのと無いのでは大違い!絶対必要です!
この猫がこのドラマの絵に登場する事で、このドラマの癒し効果が高まっている事間違いなし。二人のキューピットと言っても過言ではありません。
特にジホが出て行った後、セヒは猫に名前が書かれた首輪が付けられている事に気付きます。
ここ、私が一番感動したシーンです。
この首輪一つでジホの気持ちが伝わる…。
この後、セヒは感情を露わにして一人で泣くのですが、このシーンが泣ける!とにかく観て欲しい!
ちなみにこの猫ちゃん、凄くナチュラルで良い演技をしています!本当に懐いている感じ。実は撮影には2匹の猫を使っていたようですが、そっくりで見分けがつきません!
小説からの引用が素敵
全体的にゆっくり気持ちが近付いて行く感じが心地良いドラマで、最後まで純粋な二人の関係に胸キュンしてしまいます。
後半、セヒとジホはお互いに両想いだと感じつつも一歩踏み出せず、ジホは契約結婚を解消してしまいます。
離婚です…。
ただその離婚にはジホのセヒに対する想いがあるのです。
小説「19号室へ行く」を引用し、誰でも心に秘めた19号室があると語る。他の誰にも踏み込めない自分だけの部屋。セヒの中の19号室を開いて欲しい…というジホの想い。
セヒに心を開いて欲しい。自分に感情表現をして欲しい。
新しい二人の関係で、新しくスタートする為には必要な離婚でした。
小説から引用して気持ちを表現するあたりも、さすが韓国ドラマという感じですね。
両想いなのに何で⁉とイライラする人もいるかもしれませんが、ジホが一度セヒから離れる事で、セヒはジホの前で感情を露わにするようになります。
「ありがとう、19号室を開けてくれて」
二人らしいラストが待っています。
この恋は初めてだから OST
二人の切ないシーンで必ず流れる曲がまたいい!
この曲が流れるだけで切なさマックス!ストーリーに合っていてとても素敵なOSTです。
Can’t go/Ben
まとめ
本当に心が癒されて温かい気持ちになれるドラマです。
派手なドラマでは無いですが、多くを語らず不器用な二人の物語だからこそ、感動するものがあるような気がします。
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