韓国ドラマ

それでも僕らは走り続ける Run On 感想 韓国ドラマ|イムシワン×シンセギョン

韓国ドラマ「それでも僕らは走り続ける」(原題:런온)を観ました。

親の期待のまま前だけを見て走り続けてきた短距離走選手と、同じシーンを振り返り見直す翻訳家の女性。二人の出会いと成長を描いたヒューマンラブロマンス。

緩くてまったりした雰囲気のドラマですが、予想外に最後まで楽しめました。

 




それでも僕らは走り続ける 作品情報

放送日:2020年12月16日~2021年2月4日

製作国:韓国(JTBC)

ジャンル:ラブロマンス、ヒューマン

脚本:パク・シヒョン

演出:イ・ジェフン「キム課長とソ理事」「私だけに見える探偵」

話数:全16話

 

それでも僕らは走り続ける キャスト

  • キ・ソンギョム役(イム・シワン
  • オ・ミジュ役(シン・セギョン)
  • ソ・ダナ役(スヨン)
  • イ・ヨンファ役(カン・テオ)

 




それでも僕らは走り続ける あらすじ・予告

あらすじ

議員と女優という両親の元で育ったキ・ソンギョム(イム・シワン)は、親の期待通り短距離走の有望陸上選手として決められたコースを走り続けてきた。一方、両親を亡くし辛い経験を乗り越えて生きてきたオ・ミジュ(シン・セギョン)は字幕翻訳家の仕事をしているが、ソンギョムの通訳をする事になった事がきっかけで二人は出会う。正反対の人生を歩んできた二人がお互いを知る事によりそれぞれが変化し始め…。

 

 

「それでも僕らは走り続ける」はNetflixで配信中>>本ページの配信情報は変更される可能性があります

感想(ネタバレなし)

久々にドハマリする事もなく、落ち着いて視聴したドラマでした。

といっても面白くないという訳でもなく、不思議とすんなり心に入ってきて、16話があっという間に感じたドラマ。

大きな事件も起こらないし、ドキドキハラハラも無く、胸キュンも私的にはあまり無し。

なのでストーリー的には物足りないな…と思うものの、最後まで見続けたくなったのは、このキャストだったからかなと思います。

イム・シワン始め、主要の4人のキャスティングがとても良く、この4人だからこそ心地よい癒されるドラマに感じられました。

設定や内容は違うけど、今っぽさや緩い雰囲気など、「青春の記録」や「スタートアップ」を見終わった後の印象と通ずるものがありました。

上の二作品と比べると私は本作が一番好きです。

短距離走アスリート キ・ソンギョム

親の期待の元、ただ前だけを見て走り続けてきたキ・ソンギョム。傲慢な父親に反抗する事もなく生きてきた。有望な短距離走選手だがいつも2位。

ソンギョムを演じるのがイム・シワン

親の敷いたレールをそのまま走ってきた為、自己表現が苦手なソンギョム。
この役、最初は感情があるのか無いのか、掴みどころがなくどこかズレている不思議くん。

ミジュとの会話もぎこちなかったり、何かが欠落している…と感じずにはいられないキャラクター。

なのですが、話が進むごとに時々ソンギョムが感情を出す瞬間があり、それが見ていて嬉しくなります。

この母性本能をくすぐるタイプがまさにシワンくんがハマっていて、キョトンとした表情などとにかく上手かった!

字幕翻訳家 オ・ミジュ

両親がいない事で苦労して育ったオ・ミジュ。自立して強く生きているが、大切な人に去られるのが不安で臆病な一面も。

ふわふわしたソンギョムとは対照的に、しっかりと自分の意思を表現するタイプのミジュ。

ミジュを演じるのがシン・セギョン

私はこの二人のケミが凄く良かったと思います。

イム・シワンが男性っぽさが無いのと同時に、このシン・セギョンも女性っぽさを極力抑えたキャラクターになっていました。

なので設定こそソンギョムとミジュは正反対の環境で生きてきたという事で、前半は会話も噛み合わず住む世界が違うという二人なのですが、見ているとこの二人がまるで兄妹のようにも見えてきて、癒される雰囲気がとても良かったです。

サブカップル

あとこちらはサブカップルのダナ(スヨン)ヨンファ(カン・テオ)

ソンギョムとミジュは、よくある男女関係とは違う友情にも近い恋愛に見えましたが、このダナとヨンファは王道の熱い恋愛という感じ。

ですがこの二人も凄く好きです!

特にスヨンちゃんがいい!!
個人的にはこのドラマで一番魅力的だったのはこのダナを演じるスヨンでした

気の強い令嬢の役ですが、最初からサバサバしていて憎めない感じとか、後半になりその気の強さが緩む瞬間とか…もう涙が最高に綺麗です!

少し前にスヨンちゃん主演の「恋のパスワード」を見たのですが、演技も含めてそれ程魅力を感じなかったので、このドラマではまるで別人かと思うぐらい良かったです。

 




友情にも似た恋愛

そして他のドラマと大きく違ったのは、ソンギョムに男性を感じない!(笑)

一応ラブロマンスで、そういったラブシーンもあるのですが、最後までソンギョムに男性っぽさを感じず(どちらかというと少年っぽい)、一方でミジュの方が時折男らしい姿を見せて思わず笑ってしまうシーンもあり、そこが新鮮で面白かった!

かといって、ミジュが男勝りで強過ぎるというのではなく、甘える可愛さもあったり、見た目も含めてこの二人の関係がごく自然で男女差がなく、今っぽいな~と感じました。

丁度先日、「最近の若い子って、男性と女性の差がないよね。男性が料理をしたり、女性が大雑把だったり」とプライベートで会話したところだったので、このドラマを見て「まさにこれ!」という感じ。

 

総評

ストーリー的には最初の出会いや前半の徐々にソンギョムとミジュが近づいていく過程が面白かったです。

それもジワジワとゆっくりお互いの心に入っていく感じが心地良く、感情を出さないソンギョムがいかにしてミジュに心を開くのか?というのを期待する楽しさもあり。

二人がスマホで会話するシーンで、徐々にソンギョムが嬉しそうな表情になっていくのがいい!

そして周囲の期待を背負い前だけを見て走り続けてきたソンギョムと、同じシーンを何度も見直す翻訳家の為、過去を振り返る事の多いミジュ。

そんな正反対の二人が、素直に感情を言葉にする事で、ゆっくり互いを理解し成長していく物語。

嫉妬や誤解、策略などのストレスを感じる場面がほぼ無いですし、親以外の登場人物は好感の持てるキャラばかりなので、ひたすら温かく優しく癒されるドラマでした。

でもその親との関係だけはちょっと古臭いかな…と思ったりも。二人の邪魔をする父親…というのを引っ張り過ぎな気がして。

ゆったり流れる雰囲気がこのドラマの良いところだと思いますが、中盤以降にもう少し動きをつけてくれた方がもっと感情移入出来たように思います。

あと、ミジュが「コードネーム・キャンディ」を翻訳しながら想像するパロディシーンは遊び心があり面白かった。

そして何より、ラストのエンディングロールがミジュの翻訳作品のラストと重ねているあたりがお洒落でもあり、最後まで温かい気持ちになれました。

 

カメオ出演 キム・ソンホ

本作では後半でキムソノさんが出演されています!

私、知らずに見ていたので驚きと共に、この緩いドラマの中で一番目が覚めました(笑)

ミジュが翻訳する「コードネーム・キャンディ」の監督という役で、登場時間にするとほんの少しですが、爽やかで「スタートアップ」のジピョンの雰囲気と変わらず素敵でした!

 




それでも僕らは走り続ける OST

このドラマのOSTはかなり良曲が多いです!

※映像には内容が含まれています

Run To You/LUCY

Sorry/2F

まとめ

あらすじを話すと簡単に終わってしまいそうな程、出来事はそれほど多くないのですが、登場人物が魅力的でカップル二組の関係もそれぞれ微笑ましく、見終わった後に優しい気持ちにさせてくれるドラマ。見ていてストレスになるドロドロも一切ないので、癒されたい時にお勧めです。

(本記事内画像引用元全て:JTBC)

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