イギリス・アメリカ合作映画「ダウントン・アビー」を観ました。
2010年から2015年まで全6シーズン放送された大ヒットドラマ、「ダウントン・アビー」の映画化です。
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ダウントン・アビー(映画版) 作品情報
製作国:アメリカ・イギリス
ジャンル:歴史、ヒューマン
監督:マイケル・エングラー
脚本:ジュリアン・フェローズ
上映時間:122分
ダウントン・アビー(映画版) 予告
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ダウントン・アビー(映画版) キャスト
- ロバート役(ヒュー・ボネヴィル)
- コーラ役(エリザベス・マクガヴァーン)
- メアリー役(ミシェル・ドッカリー)
- イーディス役(ローラ・カーマイケル)
- トム役(アレン・リーチ)
- バイオレット役(マギー・スミス)
- イザベル役(ペネロープ・ウィルトン )
- カーソン役(ジム・カーター)
- ヒューズ役(フィリス・ローガン)
- ベイツ役(ブレンダン・コイル)
- トーマス役(ロブ・ジェームズ=コリアー)
- アンナ役(ジョアン・フロガット)
- パットモア役(レズリー・ニコル)
- デイジー役(ソフィー・マックシェラ)
- モールズリー役(ケヴィン・ドイル)
- アンドリュー役(マイケル・C・フォックス)
- モード役(イメルダ・スタウントン)
- ルーシー役(タペンス・ミドルトン)
- エリス役(マックス・ブラウン)
- メアリー王女役(ケイト・フィリップス)
群像劇なので全ての主要キャストを書ききれず…。このドラマのキャストは全員に愛情が持てます!
ダウントン・アビー(映画版) あらすじ
20世紀初頭、イングランド北東部、ヨークシャーのダウントン村にある壮麗な大邸宅「ダウントン・アビー」には、当主のグランサム伯爵ロバート・クローリーと、その妻でアメリカ出身のコーラ、長女メアリーとその息子、亡き三女シビルの夫トム・ブランソンと娘が暮らしている。次女イーディス一家も来訪し、先代伯爵夫人バイオレットや、メアリーの亡夫マシューの母親イザベル・マートンもたびたび訪れる。このダウントンをジョージ5世国王とメアリー王妃が訪れることになり、一家も使用人たちも興奮の極みに達する。壮大なパレードや豪勢な晩餐会の準備が必要だ。今やダウントンを切り盛りしている長女メアリーは、この難事を前に、引退していた元執事のカーソンに助けを求める。
だが、国王夫妻来訪の前に下見に来た従者たちは、夫妻の世話も食事作りも給仕も、すべて自分たちが行うと告げ、カーソンや家政婦長ヒューズや料理長パットモアら使用人たちを憤慨、落胆させる。
一方、メアリー王妃の侍女モード・バッグショーは、先代伯爵夫人バイオレットの従妹にあたるが、何十年も前から音信不通になっていた。子供のいないモードの家屋敷や財産はロバート・クローリーが相続するはずだが、彼女は自分のメイドにすべてを譲るつもりであることが判明。この非常識な裏切りにバイオレットは激怒し、モードとの一騎打ちも辞さない構えだ。国王夫妻の来訪という僥倖に村全体が沸くなか、ダウントンの使用人たちは主権を取り戻すべく、一計を案じる。スキャンダル、ロマンス、計略などが次々と巻き起こり、ダウントンの命運がそのたびに危うくなる。はたしてこの一大事を彼らは無事に乗り切ることができるだろうか?そしてダウントン・アビーはこのまま存続できるのであろうか?(引用:公式HP)
ダウントン・アビー 感想(ネタバレなし)
オープニングから始まるハイクレア城の映像と、荘厳な雰囲気漂うあの曲が流れてくるだけで感無量…。
あ~これこれ!この世界観、最高。
見始めて1分も経たないうちにダウントンの世界の引き込まれます。
映画全体としてはとにかく幸せな気分になれる映画!
ドラマファンにとっては、物足りなかった後一歩が満たされた、そんな気分になれます。
たった2時間なのに無駄なくストーリーが詰め込まれていて、ハラハラする策略もあり、ロマンスもあり、笑いもありで、観終わった後その余韻と満足感に浸れました。
ドラマから2年後、1927年が舞台
本作はドラマ版「ダウントン・アビー」シーズン6の最終話から2年後の1927年が舞台となっています。
ある日ダウントンに一通の手紙が届き、なんと国王夫妻がダウントンを訪問する!という一大事。
この一大事をどう乗り切るか?という一波乱の中に、変わらない使用人達の活躍や、それぞれのロマンスがあったり、国王の従者達とのバトルがあったりと、2時間という短い中で十分見応えのある内容でした。
ファン必見、あのキャラクターが健在
何より主要キャラそれぞれにスポットが当てられ、そのキャラらしいセリフや場面が盛り込まれているので、どのキャラクターのファンであっても満足出来るような作品に仕上がっていると思います。
▲相変わらず我が道を進むメアリーと、メアリーには甘いカーソン、それに呆れるヒューズさん。
相変わらずメアリーは自分の意思は通すワガママ女?健在です(^^;)
でもメアリーはこうでなくちゃと思わせてくれるから不思議。
ダウントン・アビーの魅力として、主要人物達がそれぞれ人間臭くて欠点もあるところだと思います。
そしてパットモアさんとデイジーも、以前以上にすっかり息の合った料理仲間になっていました。時に口論も変わらずで、完全に母と娘のようで微笑ましいです。
そしてそして!デイジーの恋愛模様も発展しているようで、ようやくデイジーも⁉と嬉しくなります。
ベイツ夫妻の子供も成長していますよ!
今回二人はある作戦を練りますが、以前はあれだけ使用人の間ですったもんだがあったのに、全員で一致団結するシーンを観ていると、
「みんなこんなに仲良くなって…」と、何か親心のような気持ちにもなったり。
そして!ダウントン・アビーに絶対外せない登場人物と言えばこの方、
バイオレットこと、マギー・スミス。
あ~登場してくれるだけで涙。嬉しい!
あのお茶目な毒舌は健在で、皮肉を言いつつ笑わせてくれるのが可愛いったらないです。
イザベルとの皮肉の言い合いも、お互い負けて無くていつまでも見ていたい、笑。
マギー・スミス、現在85歳ですよ~。
この嫌味なのに可愛い雰囲気はマギー・スミスにしか出せません。
この映画の続編があるような事が言われていますが、マギー・スミスがお元気な姿で登場される事を願います。それだけで満足出来そう。
あと今回の映画で新たに登場したのが、モード。
モードはバイオレットの親戚で、夫を亡くして子供はいません。
さてモードの相続人は誰に?うちのロバートを息子と思いなさいよ!と、いつものバイオレットおばあ様が憤慨します。
モード役を演じているのが、イメルダ・スタウントン。
ハリーポッターの先生役やマレフィセントの妖精役で有名ですね。マギー・スミスと並ぶと二人共存在感たっぷり。
実生活では、イメルダ・スタウントンはカーソン役のジム・カーターの奥さんです。
ダウントン・アビー 感想(ネタバレあり)
↓ネタバレあり
ここからは少しネタバレあり。ですが、この映画はネタバレという程の内容でも無く、ストーリー内容が分かっていても十分ダウントンの世界観を楽しめると思います。
私の一番好きなキャラは、トムとデイジーなのですが、今回そんな二人のロマンスストーリーがあったのも嬉しい!
中でも、トムにようやく素敵な女性が現れて、ファンとしては涙ものです。
▲トムとルーシー
だってシビルが亡くなって以降、ロクな女性に出会わなかったトム…。
エドナは策略家だったし、バンティング先生は自己主張が強過ぎた…。
トムってこのまま独身かも…というままドラマは終わってしまいましたが、映画でこんな素敵な出会いを用意してくれたなんて嬉し過ぎます!
ルーシーって、どことなくシビルと似ていますよね?
ルーシーならトムのお相手としてファンの誰もが納得しそうです。
そして今回の映画で大きな変化があったのはこのトーマスかも?
本作の大きな見どころと言ってもいい程です。
トーマスに遂にハンサムなお相手が出来ました!!
トーマスって、捻くれていて人を陥れようとしてばかりで、ドラマの前半では悪キャラでしたが、後半では徐々に他の使用人達と打ち解けるようになってきました。
ただ恋愛面では絶対に幸せになれなくて可哀想、こんな時代じゃ無理よね。
と思っていたのが、この映画版では国王の使用人の一人、エリスと出会いまさかの恋のお相手に発展!
エリスが自分の唇にあてた指を、トーマスの唇にそっとあてるシーン。
爆笑してしまった…。あのトーマスの表情、可愛すぎる!
弱いって訳でもないですが、メアリーと比べると普通過ぎるというか。
折角、自分の過去を全て受け入れてくれるバーティと出会い結婚も出来たのに、今回の映画でも少しウジッとした役回りでした。
以前働いていた時には良かった…出産する時に私一人…などとイジイジとしてしまうイーディス。
このダウントン・アビーは気の強い強烈キャラが多いので、自ずとイーディスがややネガティブキャラになってしまうのかも。
でも母コーラのおかげで今回の問題も解決し、ラストにはみんな幸せ!という気分スッキリな終わり方で良かった!
ダウントン・アビー(映画版)|まとめ
ドラマファンの期待を裏切らず、大満足出来る完成度です。
ほとんどの主要キャラに焦点をあてた内容になっているのでファンは必見。
ドラマよりもコンパクトにまとまり、良い意味で浅く軽い内容となっているので、ドラマ未見の方でも十分楽しめる映画だと思います。
古い英国の雰囲気が好き、豪華な衣装に重厚感のある美術セットや映像を楽しみたい方には絶対おススメ。
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