Netflixで配信中の海外ドラマ「ブリジャートン家」(原題:Bridgerton)を観ました。
19世紀のロンドンで上流階級家族を描いた物語。社交界デビューをする女性と過去に秘密を抱えた公爵が出会い惹かれ合っていく。
ブリジャートン家 作品情報
製作国:アメリカ
ジャンル:ラブロマンス、歴史
クリス・ヴァン・デューセン
原作:ションダ・ライムズ他
製作総指揮:話数:8話
ブリジャートン家 キャスト
【ブリジャートン家】
- ダフネ役 長女(フィービー・ディネヴァー)
- アンソニー役 長男(ジョナサン・ベイリー)
- エロイーズ役 次女(クローディア・ジェシー)
- ヴァイオレット役 母親(ルース・ジェメル)
- ベネディクト役 次男(ルーク・トンプソン)
- コリン役 三男(ルーク・ニュートン)
【その他】
- サイモン役(レジ=ジーン・ペイジ)
- ダンブリー夫人役(アッジョア・アンドー)
- フェザリントン夫人役(ポリー・ウォーカー)
- ペネロペ役(ニコラ・コクラン)
- マリーナ役(ルビー・バーカー)
ブリジャートン家 あらすじ・予告
1813年ロンドン。母一人と8人きょうだいのブリジャートン家の長女、ダフネはその美貌から社交界デビューでも注目されていた。しかし兄アンソニーはダフネのお相手への目が厳しく、そのせいでゴシップ誌の記者レディ・ホイッスルダウンにダフネの評判を下げられてしまう。求婚者がいなくなり焦るダフネ。そんな時、舞踏会で偶然サイモンと出会う。サイモンは多くの令嬢とその母親達から結婚を迫られていたが、サイモン自身は誰とも結婚する意思がなく迷惑していた。そこでダフネとサイモンは自分達が恋人同士だというフリをしようと二人だけの秘密の契約を交わす。そうする事でダフネは他の男性達から再び注目を集め、サイモンは他の女性達が諦めてくれるだろうと予想したのだった。
本ページの配信情報は変更される可能性があります
感想(ネタバレなし)
前半は海外ドラマにしては珍しく少女漫画のようなロマンチックさがあり、結構これはときめくんじゃないの~と思いながら観ました。
設定は一見「若草物語」のようですが、内容の雰囲気は19世紀の「ゴシップガール」という感じ。
でも個人的にはゴシップガールよりもこのドラマの方が落ち着きがあり好きです。
純愛ラブストーリー
第一印象最悪な男女が、互いの目的の為に恋人同士のフリをして、そのうちにお互いの事が気になり始める…というお決まりな展開。
だけど主演二人がお似合いで美しく、意識し合いながらもなかなか気持ちを伝え合わない歯がゆさがまさに女ゴコロを掴みます。
特に二人が結婚するまでの過程が凄くいい。ある事がきっかけで周囲への悪評が広まるのを避ける為、恋人のフリから本当の結婚に発展してしまう二人。両想いである事を確信しないまま結婚する事になる。
このあたりが新鮮で良かったです。
好きな人と結婚するはずなのに、相手の気持ちがはっきり分からず不安なまま。互いに相手を不幸にしているんじゃないかという罪悪感。
そんな中で二人が女王の元に結婚許可証を求めに行った時の、サイモンの告白はまさに純愛で素敵!
華やかでゴージャス
舞踏会シーンが多く、その衣装がすごく豪華で目を奪われます。
衣装や髪型のデザインも独特で、建物や調度品も隅々まで中世ヨーローパの雰囲気が再現されています。画面から溢れ出す19世紀のファッションを存分に楽しめる!
そして歴史ドラマでありながら、鮮やかなカラーの衣装が多いのも特徴。
↑特にフェザリントン家の女性達の衣装はこんな感じでポップさがあり可愛い♪
このフェザリントン家は母親と娘二人はまさにシンデレラの継母と娘とそっくりでした。とはいえ憎めないキャラ。
人種いろいろ
このドラマで気に入った点の一つ、上流階級の歴史ドラマなのに色々な人種が登場するのが斬新で良かった。
女王が黒人ですから~。貴族や公爵も色々な人種なので画面も華やかさがアップします。
さらにこの女王、肌の色だけでなく、その雰囲気も女王らしかぬ雰囲気で、こんな女王あり得ないわ~と感じるものの味があり、なかなか良いキャラでした。
感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
前半、結婚するまでは凄く良かったんですよ。
純愛ラブストーリーで、二人の関係はドキドキするし、社交界の結婚相手争奪戦も上流階級の合コンを見ているようで楽しい。娘を持つ母親達が必死な様子も、結婚で人生が決まってしまうこの時代を感じさせてくれます。
ただ…
私は結婚後の展開に気分が急落してしまった…
無駄にベッドシーンが多過ぎる。
前半の純愛とのギャップについていけず。
別にベッドシーンが苦手な訳ではないですが、このドラマはただ視聴者を喜ばせる為だけのシーンにしか見えず。
さらにダフネとサイモンだけでなく、兄のアンソニーまでやたらそのシーンが多くて、そこいる~?このドラマ、そればっかり?とゲンナリしてしまった。
そして、ラストの展開。
サイモンは育ってきた環境により子供を持つ事に否定的で、本当の愛を知らなかった。しかしダフネと結婚した事で愛を知り、結果父親となり幸せな家庭を築く。
って、これって色んな意味で「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」とそっくりですよね。
さらにこの時代はあり得たのかもしれないけど、ダフネが結婚後もしばらく子供が出来る仕組みを知らないというのも、無理があるような。
そんなこんなで、主役二人については結婚までがピークで、その後は全く感情移入出来ずに終わりました。
その一方で良かったのが、ペネロペ&エロイーズ。
この二人がいなければとっくにこのドラマを途中下車していました。
二人ともキャラ最高に可愛い!
この二人のどちらかが主役なら続編も見たいです。
シーズン2は兄のアンソニーがメインらしいですが、原作小説は9冊あり、それぞれブリジャートン家の家族一人ずつがメインとなっているようなので、このままシーズンが続けばエロイーズがメインの話も見られるかも?
ペネロペがレディ・ホイッスルダウンだという事は、この二人が喧嘩したシーンで確信しました。エロイーズが憧れているホイッスルダウンは、目の前の自立していないように見える親友なのだと。
ラストにネタバレしてくれてスッキリしましたが、エロイーズが正体を知るところが見てみたいですね。
(本記事内の画像引用元全て:Netflix)